多肉植物の鉢選びで失敗しないための5つのポイントとは?選び方から配置まで詳しく解説

多肉植物の鉢選びで失敗しないための5つのポイントとは?選び方から配置まで詳しく解説

多肉植物を上手に育てるためには、適切な鉢の選び方と配置が重要です。この記事では、失敗しないための鉢の選び方のポイント5つと、その配置方法を詳しく解説します。


1.はじめに

多肉植物はそのユニークな形状と手間がかからない育てやすさから、近年多くの人々に愛されています。しかし、その魅力を最大限に引き出すためには、鉢選びが非常に重要となります。適切な鉢を選ぶことで、植物の健康維持はもちろん、視覚的な美しさも高めることができます。

この記事では、初心者から上級者まで、多肉植物の鉢選びで失敗しないための5つのポイントを詳しく解説します。素材やサイズ、形状の選び方、底穴の有無や適した植物と鉢のマッチングについて理解を深め、あなたの多肉植物ライフをより豊かにしましょう。


2.多肉植物の鉢選びの5つのポイント

多肉植物の鉢選びは、その成長と健康を大きく左右します。以下に、その選び方の5つのポイントを紹介します。

(1)鉢の素材選び:多肉植物には水はけの良い鉢が適しています。プラスチックや陶器などの素材を選びましょう。

(2)鉢のサイズ選び:適切なサイズの鉢を選ぶことが重要です。植物の大きさや成長速度に合わせて選びましょう。

(3)鉢の形状選び:多肉植物の形状と鉢の形状は、見た目の美しさを左右します。植物の特性に合わせた形状を選びましょう。

(4)底穴の有無:底に穴がある鉢は、余分な水分を排出し、根腐れを防ぐ効果があります。

(5)鉢と多肉植物の種類のマッチング:多肉植物の種類によって最適な鉢は異なります。鉢と植物との相性を考慮しましょう。

これらのポイントを意識することで、美しく健康な多肉植物を育てることが可能となります。


(1)鉢の素材選び

多肉植物の育成において、鉢の素材選びは重要な要素です。それぞれの素材には長所と短所が存在します。

まず、プラスチック製の鉢は軽量で、取り扱いやすさが特徴です。また、価格も手頃なため初心者にもおすすめですが、水分の蒸発が遅く、根腐れのリスクがあります。

一方、陶器製の鉢は見た目が美しく、通気性や保湿性に優れています。しかし、重量があるため移動が困難な点や価格が高めな点が欠点です。

ガラス製の鉢は透明性があり、根の様子を観察できるのが特長です。ただし、ガラスは保湿性に優れすぎるため、水やりの頻度を調整する必要があります。

最終的には、自分の育て方や多肉植物の種類に合わせて素材を選ぶことが大切です。

プラスチック製のスリット鉢


(2)鉢のサイズ選び

鉢のサイズ選びは、多肉植物の健全な成長に大きな影響を与えます。狭すぎると根が圧迫され、大きすぎると水分が余分に残ってしまいます。

初めての鉢植えには、植物の根がギリギリ収まる程度のサイズがオススメです。例えば、直径5cm程度の多肉植物に対しては、直径7-8cm程度の鉢が良いでしょう。成長と共に鉢を大きくしていくのが基本です。

また、深さは根の長さに応じて選びます。深すぎると水はけが悪くなり、浅すぎると安定せず倒れやすくなります。

最後に重要なのは、成長スピードです。早く成長する種類は、鉢がすぐに狭くなるため、やや大きめを選ぶと良いでしょう。

これらのポイントを押さえて鉢のサイズ選びをすることで、健康な多肉植物を育てることが可能となります。


(3)鉢の形状選び

多肉植物を植える鉢の形状選びは、見た目の美しさだけでなく、植物の健康にも大きく影響します。一般的に、深い鉢よりも浅い鉢がおすすめです。なぜなら、多肉植物の根系は浅いことが多く、深い鉢では水はけが悪くなり根腐れを引き起こす可能性があるからです。

また、鉢の形状によっても多肉植物の成長形状が変わる場合があります。例えば、高さがある鉢を選ぶと多肉植物は上に伸び、逆に広がりのある鉢を選ぶと、横に広がるように成長します。

次に、複数の多肉植物を一つの鉢に植える場合、形状はさらに重要となります。円形の鉢は中心から放射状に植えるレイアウトに適し、四角い鉢は行列式に植えるレイアウトに適しています。

以上の点を考慮して、自分の育てたい多肉植物の特性と、理想のレイアウトに合った鉢の形状を選びましょう。


(4)底穴の有無

多肉植物の鉢選びにおいて、底穴の有無は重要なポイントです。底穴がある鉢は、排水性や通気性が高まり、根に酸素が行き届きやすくなります。これは多肉植物が健康に育つためには絶対必要な条件です。しかし、植え替えに手間がかかるというデメリットもあります。

一方、底穴がない鉢では、水やりの度にプラポットを鉢から出す必要があります。また、植え替えが必要になる場合もあるため、その際は園芸ツールや新たな土が必要となります。しかし、手軽に様々なデザインを楽しめるというメリットもあります。

以下、底穴の有無による鉢の特性を表にまとめました。

底穴の有無

メリット

デメリット

有り

排水性・通気性が良い
根に酸素が行き届く

植え替えに手間

無し

様々なデザインを楽しめる
手軽

水やりの度に手間
植え替えが必要

 

(5)鉢と多肉植物の種類のマッチング

多肉植物の種類別に、最適な鉢の選び方を解説します。まずは、「エケベリア」です。こちらは根が浅いため、浅めの鉢がベスト。さらに、華やかな色彩を持つことから、シンプルな色の鉢で引き立てましょう。次に、「セダム」。こちらは変わった形状の鉢で個性を出すと良いです。また、「カランコエ」は成長が早いため、少し大きめの鉢がおすすめ。最後に、「リトープス」。特異な形状が魅力のこの種類は、素朴な陶器の鉢がマッチします。それぞれの特性を生かした鉢選びで、より楽しんで育ててみてください。


3.多肉植物の鉢選びの基本:素材とサイズ

多肉植物の鉢選びには、鉢の素材とサイズが非常に大切です。

まず、素材についてですが、多肉植物は水分を溜め込む傾向があるため、水はけの良い素材が理想的です。プラスチックやガラスは見た目には美しく、また価格も手頃ですが、水分の蒸発が遅いのが難点です。一方、陶器やテラコッタ(焼き土)製の鉢は、余分な水分を吸収しやすいため、多肉植物の栽培に適しています。

次にサイズについてですが、鉢の大きさは植物の成長に大きく影響します。多肉植物は根が張りやすいため、根が詰まらないようなスペースを確保することが重要です。一般的に、植え付ける多肉植物の直径より少し大きめの鉢が最適で、成長に合わせて徐々に大きな鉢へと移植していくと良いでしょう。

以上のポイントを踏まえて、あなたの多肉植物に最適な鉢選びを行いましょう。


(1)プラスチック、陶器、ガラスなど、多肉植物に適した鉢の素材

多肉植物に適した鉢の素材としては、プラスチック、陶器、ガラスが主流です。それぞれには利点と注意点があります。

  1. プラスチック鉢:軽く、扱いやすいです。しかし、通気性が低いため、そこ穴がしっかり開いている鉢を選びましょう。

  2. 陶器鉢:見た目が美しく、通気性に優れています。ただし、重く、割れやすい点に注意が必要です。

  3. ガラス鉢:透明性があり、根の成長を観察できます。ですが、透明なため藻類が発生しやすく、また通気性が低いので注意が必要です。

素材選びは多肉植物の種類や育てる環境によります。適切な素材を選び、多肉植物の健康な成長をサポートしましょう。

テラコッタ鉢


(2)多肉植物の成長に合わせた鉢のサイズ選び

多肉植物の成長に合わせた鉢のサイズ選びは、植物の健康と美観を保つために重要な要素です。小さすぎる鉢は根が狭くなり、水分や栄養の吸収が難しくなります。逆に大きすぎる鉢は、水分が溜まりやすく、根腐れの原因となります。

育てている多肉植物の成長段階に合わせて適切な鉢を選びましょう。もちろん、個々の植物の種類や特性、育てる環境によって最適な鉢のサイズは異なります。これらを考慮した上で、鉢選びを行ってください。


4.多肉植物を美しく見せる鉢の形状と色

多肉植物が一段と引き立つ鉢の形状は一般的に、浅めの鉢が多肉植物には適しています。これは、多肉植物の根が浅いため、深い鉢だと水分が滞ってしまう可能性があるからです。

鉢の色は、多肉植物の色彩を引き立たせる重要な要素です。例えば、緑色の多肉植物には白や薄い色の鉢がよく合います。また、赤や紫の多肉植物に対しては、黒や深い色の鉢が映えます。

どのような形状や色の鉢を選ぶかは、あなたの育てている多肉植物とその配置場所によるので、一つ一つ確認してみてください。


(1)多肉植物の特性に合わせた鉢の形状

多肉植物の特性に合わせて鉢の形状を選ぶことは、植物の健康な成長と見栄えを良くするために重要です。たとえば、根が深く伸びるタイプの多肉植物には深い鉢を、根が浅く広がるタイプには浅い鉢が適しています。

また、たくさんの種類の多肉植物を1つの鉢に植える場合、鉢の形状は大きさだけでなく深さも考慮する必要があります。例えば、ローズマリーとハオルチアは共に乾燥を好む多肉植物ですが、前者は根が深く伸びるため深めの鉢が適しています。一方のハオルチアは浅根性なので、浅めの鉢が好ましいです。

これらを考慮に入れて鉢を選べば、多肉植物はより健康に育ち、美しく見せることが可能です。


(2)多肉植物の色彩を引き立てる鉢の色選び

多肉植物の魅力の一つは、その多様な色彩にあります。その色彩を最大限に引き立てるためには、鉢の色選びも重要なポイントとなります。具体的には、淡い色の多肉植物には、地色を抑えた深みのある色の鉢を選ぶと、その植物の色が際立ちます。逆に、色鮮やかな多肉植物には、白やベージュなどの淡色の鉢を合わせると、その色彩がより一層引き立ちます。

また、鉢の材質も色の印象に影響を与えます。たとえば、陶器の鉢は自然の風合いを出すことができ、植物の色彩を優しく引き立てます。一方、プラスチックやガラスの鉢は色鮮やかに見せる効果があります。

鉢の色選びは、多肉植物それぞれの色彩を活かすためにも、ぜひ工夫してみてください。

色とりどりのエケベリアの鉢を選ぶのは楽しい


5.水はけの良さを確保!底穴の有無と対策

多肉植物の鉢選びにおいて、底穴の有無は非常に重要なポイントです。これは、鉢底の穴が水やり時の余分な水分を排出し、根腐れを防ぐ役割を果たしているからです。

底穴がある鉢の利点は、排水性と通気性が良いこと。これにより酸素が根に行き渡りやすく、多肉植物は健康に成長します。反面、植え替えに手間がかかります。一方、底穴がない鉢は、手軽にいろんなデザインを楽しめますが、水やりの度にプラポットを取り出す必要があります。

 

メリット

デメリット

底穴あり

-排水性、通気性が良い
-酸素が根に行き渡りやすい

-植え替えに手間がかかる

底穴なし

-手軽にいろんなデザインを楽しめる

-水やりの度にプラポットを取り出す必要がある

いずれにせよ、多肉植物の健康と成長を考えると、水はけの良さは確保することが推奨されます。

関連記事はこちら
「多肉植物の水やり」失敗しない方法とは?専門家が教える水やりのコツ


(1)鉢底の穴の重要性

多肉植物専用の鉢を選ぶ際、忘れてはならない要素の一つが「鉢底の穴」の有無です。鉢底の穴は、過剰な水分を排出し、根腐れを防ぐ役割があります。特に多肉植物は湿度に敏感で、水はけが良いことが重要です。

鉢底の穴がある鉢のメリットとして、排水性や通気性が上がり、根に酸素が行き届きやすい環境を保てることが挙げられます。しかし、デメリットとしては植え替えに手間がかかる点です。なお、植え替えは春や秋が理想的とされています。

一方、鉢底の穴がない鉢の利点は植え替えの手間が省け、さまざまなデザインを楽しめることです。ただし、水やりの度にプラポットを鉢から取り出す必要があります。どちらのタイプを選ぶかは、それぞれのライフスタイルや多肉植物との向き合い方によります。

(2)穴なし鉢を使う場合の対策

穴なしの鉢を使用して多肉植物を育てる場合でも、適切な対策を行うことで健全な成長を促すことが可能です。まず重要なのは、適量の水やりです。過剰な水分は根腐れの原因となるため、鉢の底に水が溜まらないようにしましょう。また、鉢底には腐らない材質の配管用のスポンジや小石を敷き詰め、水分を吸収・保持させることは良いでしょう。

さらに、定期的な植え替えも有効な対策となります。特に、多肉植物が元気がないと感じた場合は、穴のある鉢に変更することを検討してみてください。

穴なし鉢での育て方には注意が必要ですが、上記の対策を行うことで美しい多肉植物を楽しむことができるでしょう。


6.鉢と多肉植物の種類のマッチング

各種の多肉植物は個々に特有の成長形態や育てやすさを持っています。それらの要素に適した鉢を選ぶことは、多肉植物の健康な成長や美しい見た目に欠かせません。

例えば、「柱サボテン」は細長い形状のため、安定した栽培には底が広く、重心が低い鉢を選ぶと良いでしょう。また、そのスタイリッシュな見た目を活かすためにも、シンプルなデザインの鉢がおすすめです。

以下の表に、一般的な多肉植物の種類とそれぞれに適した鉢の例を挙げています。

多肉植物の種類

適した鉢の特性

柱サボテン

底が広く、重心が低い鉢、シンプルなデザイン

クラッスラ(幹立ちのもの)

小ぶりで深い鉢、カラフルなデザイン

エケベリア

幅広で浅い鉢、ナチュラルな素材



(1)各多肉植物に適した鉢の選び方

多肉植物はその種類により、成長の仕方や根の伸び方などが異なるため、種類ごとに適した鉢の選び方があります。まず一般的に、多肉植物は根が浅い傾向があるため、深さよりは広さを持つ鉢が適しています。次に、成長が早い種類や大型に育つ種類は、鉢のサイズもそれに合わせて大きめに選ぶと良いでしょう。逆に、成長が遅い種類や小型の種類であれば、小さ目の鉢でも問題ありません。また、根っこが広がりやすい種類は底が広い鉢を、根深い種類は深さのある鉢を選びましょう。しっかりと鉢を選ぶことで、多肉植物はより良い環境で成長することができます。


(2)相性の良い鉢と多肉植物の組み合わせ例

多肉植物と鉢の組み合わせは、それぞれの特性を生かすことで一段と魅力を引き立てます。例えば、エケベリアは美しい葉の形状を活かすために、広口の浅鉢がおすすめです。その一方で、根が深く伸びるアガベなどは深鉢を選ぶことで根元の腐敗を防げます。

また、鉢の色も重要な要素です。淡い色の多肉植物はダークトーンの鉢で引き立てることができ、逆に濃い色の多肉植物はパステルカラーや白い鉢がマッチします。

最後に、多肉植物の特性に合わせた鉢の素材選びも忘れずに。例えば、水分を好む多肉植物には保水性のあるプラスチック製の鉢が適しています。


7.まとめ

今回は、多肉植物の鉢選びについて解説しました。選び方の基本から、鉢の素材や形状、底穴の有無、そして、多肉植物と鉢のマッチングについて詳しくご紹介しました。適切な鉢選びは、多肉植物が健康に成長するための重要なステップです。素材やサイズ、形状に配慮し、植物の特性を引き立てる鉢を選ぶことで、より美しい多肉植物を育てることができます。また、水はけを確保するためにも、底穴の有無は重要です。鉢選びに迷った際には、本記事を参考にしてみてください。

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