「多肉植物 初心者ガイド」育てやすい種類と基本のお手入れ方法

「多肉植物 初心者ガイド」育てやすい種類と基本のお手入れ方法

初めて多肉植物を育てる方に向けたガイドです。育てやすい種類の紹介から、基本的なお手入れ方法、水やりの頻度や日光の必要性など、初心者が押さえておくべきポイントを詳しく解説します。多肉植物の魅力を最大限に引き出すためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


1. はじめに

「多肉植物」は、そのボリューム感と個性的な形態、さらには手間いらずで管理しやすい一面から、初心者にも育てやすい植物として人気を博しています。しかし、実際に育てるにあたり、「どの種類を選んだら良いのか」「どのようにお手入れすれば良いのか」など、初めての方にとっては悩むポイントも多いのが現状です。そこでこのガイドでは、初心者の方が多肉植物の魅力を十分に楽しみながら、スムーズに育てることができるように、選び方や基本的なお手入れ方法、さらには病気や害虫の対策方法などを易しく解説していきます。是非このガイドを参考に、多肉植物ライフを充実させていきましょう。 

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2. 多肉植物とは?

多肉植物とは、その名の通り、葉や茎、根が肥大化し水分を蓄えられる特性を持つ植物のことを指します。特に乾燥地帯、例えばアフリカ南部やメキシコなど北〜中南米などが主な原産地で、自身が生き抜くための進化として、豊富な水分を蓄える能力を育んできました。

さまざまな形状があり、ぷっくりとした果肉のような見た目のものや、トゲトゲしたもの、石のような形状をしたものなど、そのバリエーションは豊富です。そのため、それぞれの多肉植物が持つ個性や特性を理解しながら育てることが求められます。

また、その見た目の魅力や手軽さから、インテリアとしても人気があり、生活空間を彩るアイテムとして多くの人々に愛されています。

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(1)多肉植物の特徴

多肉植物とは、その名の通り「多肉質」つまり、肉厚で水分をたっぷりと蓄えた葉や茎を持つ植物のことを指します。その主な原産地は乾燥地帯であるアフリカ南部やメキシコを中心としたアメリカ大陸など。このような雨量の少ない環境で生き抜くために進化した多肉植物は、水分を蓄えることでぷっくりとした見た目になっています。 さらに、多肉植物はその形状も多種多様。丸みを帯びたもの、トゲトゲしたもの、石のような形状をしたものなど、バラエティに富んでいます。その豊富な種類性が、多肉植物の魅力の一つと言えるでしょう。

 

(2)多肉植物を選ぶ魅力

多肉植物はその多様な形状や色彩の美しさだけでなく、丈夫で手間いらずという特性が初心者にとって魅力です。特に、多肉植物は日照と水やりの管理さえ押さえれば、室内でも容易に育てることができます。また、同じ植物でも季節ごとに葉色が変化し、見ていて飽きないのも特長です。

さらに、多肉植物は増やすのも容易です。例えば、葉挿しや株分けなど、簡単な方法で増やすことができます。これらの特性から、多肉植物は初心者だけでなく、忙しい現代人や手軽にグリーンを楽しみたい方々にもおすすめです。

 

3. 初心者におすすめの多肉植物の種類

今回は、初心者でも手軽に楽しめる多肉植物の種類をいくつか紹介します。まず、品種が豊富で個性的な葉や花を楽しめる「カランコエ属」、バラのような形が特徴で寄せ植えにおすすめの「エケベリア属」、そして、500種類以上あるとされる多肉植物の代表格「セダム属」です。また、多肉植物の中でも特に初心者向けとされるのが、「グラプトペタルム属」で、朧月(おぼろづき)など昔から庭や生垣などに植えられて親しまれてきました。

これらは全て、手間がかからず育てやすい品種ばかり。肉厚の葉が特徴的で乾燥に強いため、水やりの頻度も少なくて済みます。初めての方でも、これらの多肉植物から始めてみると良いでしょう。

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(1)カランコエ属

カランコエ属は、主な原産地は南アフリカや東アフリカ、そして東南アジアです。中でも、色とりどりの花を咲かせる「ベニベンケイ」は美しい観葉植物としても鑑賞価値が高いです。一般的な園芸品でも比較的良く見かけます。

世界には200以上の品種が存在し、それぞれに特有の形状や色彩を持っています。多肉植物としては、比較的育てやすいため初心者にもおすすめです。

カランコエの葉は鋸歯(きょし)と言われるギザギザの葉をしており、いくつかの種類は葉の鋸歯部分に成長点があり、「不死鳥(ふしちょう)」は鋸歯のギザギザ部分に新しい子株を形成し、この新しい個体が落葉し繁殖していきます。

 

カランコエの育て方は基本的には簡単で、適度な日光と水分を確保するだけで育ちます。しかし、過湿は避けるようにしましょう。水やりは土が乾燥した時だけに行いましょう。

以上の理由から、初めて多肉植物に挑戦する初心者にもおすすめの植物で、より深く植物と向き合うきっかけにもなります。

 

(2)エケベリア属

エケベリア属はバラのような形状が特徴的で、多肉植物ブームの火付け役とも言われています。多くの種類が地面に沿って葉を広げ、美しいロゼット状を形成します。この美しい形状は、寄せ植えなど多肉植物をディスプレイする際に大変存在感を発揮します。

また、エケベリア属の植物は耐寒性があり、初心者にとって育てやすいという特徴もあります。ただし、水はけの良い環境を好むため、水やりは慎重に行いましょう。

初心者向けの多肉植物として、エケベリア属の植物はその美しさと育てやすさから非常におすすめです。

 

(3)セダム属

セダム属は、多肉植物の中で非常に人気があり、500種類以上もの品種が確認されています。葉は小さくて肉厚で、密集しているのが特徴です。日本でも自然環境でよく見かける、親しみやすい多肉植物と言えるでしょう。

成長するための条件は比較的簡単で、日光が十分に当たる場所で、水はけの良い環境を好みます。乾燥を好むため、水やりは土が乾いたらたっぷりと、というのが基本です。

また、その成長力から寄せ植えにもよく使われます。色々な種類を一緒に植えることで、見た目に変化を付けることができます。

これらの特徴から、育てやすさを求める初心者におすすめの多肉植物の一つと言えます。

 

(4) グラプトペタルム

グラプトペタルム属は、魅力的な多肉植物の一つで、初心者向けに最適なものとされています。中米やメキシコ原産で、肉厚の葉や、エケベリアのようにロゼット状に葉が広がり、見た目の可愛さも人気の理由です。耐寒性、耐暑性にも強く、比較的屋外での管理がしやすいと言われています。初心者の方であっても十分に楽しむことが可能です。

グラプトペタルム属の中でも有名なのが「ブロンズ姫」と「秋麗(しゅうれい)」で、肉厚の葉と、赤やピンクに紅葉し魅力的です。初心者の方でももっとも育てやすい品種の1つです。

 

(5)その他の初心者向け種類

「その他初心者向け種類」として、アガベやハオルチアもおすすめです。

アガベは硬く真っ直ぐな葉を地面から上へ伸ばしていき、スタイリッシュな印象を持つ多肉植物です。特に「チノチタ」や「ホリダ」は初心者でも育てやすい品種として知られています。これらは乾燥に強く、葉がシワシワになる水やりのサインも見分けやすいです。

一方、ハオルチアはロゼット状に葉が広がり、ぷっくりとした葉やシュッと尖った葉など色々な形状のものがあります。また、日陰にも強いため、年中室内の明るい場所で育てることも可能です。

これらの種類は、初心者でも手軽に育てやすく、多肉植物の楽しみを満喫できるでしょう。

 

4. 多肉植物の選び方

多肉植物を選ぶときには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

(1)生育型で選ぶ :多肉植物は成長する時期によって生育型が異なります。例えば、「春と秋」に成長する春秋型、「夏」に成長する夏型、「冬」に成長する冬型があります。育てる環境とあわせて選びましょう。

(2)育てる環境に適した品種で選ぶ :例えば、関東周辺なら春秋型か夏型、東北なら冬型の多肉植物が適しています。

(3)健康な苗を選ぶ :アフターフォローが充実したお店から購入し、健康状態を確認することも重要です。初心者さんにはアフターケアの充実した専門店での購入がおすすめです。

適切な選び方をすることで、自分の環境に合った多肉植物を育てることができ、楽しむことができます。

 

(1)生育型で選ぶ

多肉植物の選び方の一つとして、「生育型」を考慮することが重要です。多肉植物には主に3つの生育型が存在し、それぞれが異なる気候や環境でよく成長します。

  1. 春秋型:春と秋(気温10〜25度)に成長が活発になります。

  2. 夏型:夏(気温20〜35度)に成長します。

  3. 冬型:冬(気温5〜20度)に成長します。

これらを踏まえて、育てる場所の気候に合った生育型の多肉植物を選ぶことが、健やかな成長を促す鍵となります。


(2)育てる環境に適した品種で選ぶ

多肉植物は様々な生育環境で育つため、自宅の環境に適した品種を選ぶと良い結果につながります。例えば、日当たりがよい場所で育てる場合は、日光を好むセダム属や、エケベリア属がおすすめです。

また、室内で育てる際は、直射日光を必要としないハオルチア属が推奨されます。対して、室外で育てるのであれば、寒さに強いセンペルビウム属が良いでしょう。

育てる環境に合わせて品種を選ぶことで、初心者でも多肉植物の育てやすさを実感することができます。

 

(3)健康な苗を選ぶ

健康な多肉植物の苗を選ぶためには、以下の3点に注意しましょう。まず、1つ目は「葉の色と形」です。元気な多肉植物は、葉の色が鮮やかで、特徴的な形をしっかりと保っています。逆に、色が褪せていたり、形が崩れていたりする場合は注意が必要です。

2つ目は「茎と根の状態」です。茎がしっかりしていて、根が白くて張りがあるものを選びましょう。茎が黒ずんでいたり、シワシワになっていたりすると根腐れの可能性があります。

3つ目は「害虫の有無」です。注意深く見て、虫食いの跡や害虫がいないか確認しましょう。これらのチェックを行うことで、育てやすい健康な多肉植物を選ぶことができます。

 

5. 多肉植物の基本的なお手入れ方法

多肉植物は日当たりと水やりがポイントの植物です。

  • (1)水やりのタイミングと方法 :多肉植物は乾燥に強い植物ですが、それは適度な乾燥を意味します。日本の夏場の高温多湿は苦手なため、梅雨時期や湿度が高い日は、特に注意が必要です。水やりは、土が中までしっかり乾いてから行いましょう。

  • (2)合う培養土とその選び方 :多肉植物は水はけが良い土が適しています。種類によって肥料を適切に使用することも大切です。

  • (3)必要な肥料とその与え方 :肥料が必要な種類には、成長期である春から秋にかけて与えたり、植え替え時などに緩効性肥料を土に混ぜて使用するのが一般的です。

以上が多肉植物の基本的なお手入れ方法です。適切なお手入れを行うことで、多肉植物は美しく育つでしょう。

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(1)水やりのタイミングと方法

多肉植物の水やりは、生育期と休眠期で異なります。生育期は葉がシワシワになったサインを見逃さず、その時に根元からたっぷりと水を与えます。また、休眠期は断水か月一回程度の水やりを目安にします。

特に注意したいのは、梅雨頃から秋にかけての水やりです。この時期は、夜間の涼しい時間帯に行うと、植物が水を吸収しやすく、蒸れを防ぐことができます。また、葉の隙間に水が入らないよう、土にだけ水を与えるよう心掛けましょう。

また、多肉植物は過酷な環境で進化してきた植物なので、水やりもあまり過保護にせず、少しスパルタな気持ちで育てると良いでしょう。これらのポイントを押さえて、多肉植物の水やりをマスターしましょう。

 

(2)合う培養土とその選び方

多肉植物の成長には培養土の選び方が重要です。土の中の水分と空気のバランスが肝心なので、水はけ良く、かつ通気性の高い培養土がおすすめです。

一般的には、赤玉土、軽石、バーミキュライト、鹿沼土などを混ぜたものが適しています。ただし、多肉植物によって適した培養土の種類や配合が異なるため、育てる種類に合わせた調査が必要です。

また、市販の多肉植物用培養土もあります。これらは初心者にも扱いやすく、手軽に始められます。

具体的な配合例としては、赤玉土:軽石:バーミキュライト:鹿沼土=4:4:1:1の比率が良いとされています。この配合であれば、水はけと通気性が確保され、多肉植物が快適に生育できます。

 

(3)必要な肥料とその与え方

多肉植物には肥料が必要です。与えることで、葉の色の良さや花の付きが良くなるなど、健康に育てることができます。肥料には主に三要素、チッソ、リン酸、カリウムが必要です。これらは葉や茎の成長、花のつきを良くし、株を強くする役割を担っています。

具体的な与え方としては、春や秋の活動期に、肥料を与えます。ただし、多肉植物は肥料の吸収力が弱いため、一般的な観葉植物と比べて半分程度の肥料の量で育てます。

肥料の与え過ぎは植物への負担となりますから、注意が必要です。このように適切な肥料とその与え方を理解し、美しい多肉植物を育てましょう。

 

6. 多肉植物の植え替え

多肉植物の植え替えは、成長に必要なスペースを確保したり、健康を維持するために重要です。

(1)植え替えのタイミング :多肉植物の植え替えは基本的に春が最適です。冬の寒さが和らぎ、新たな成長期に向けた準備が整う時期となります。

(2)植え替え時の土の選び方と準備 :植え替え土は水はけの良いものが適しています。市販の多肉植物用の培養土や、赤玉土と腐葉土を混ぜたものがおすすめです。

(3)植え替えの手順

  1. ポットから植物を取り出し、古い土を取り除きます。

  2. 新しいポットに新しい土を入れ、その上に植物を置きます。

  3. 残りの土をポットに充填し、しっかり固定します。

正しい植え替えで、多肉植物はより健康に育ちます。

多肉植物の植え替えは、成長に必要なスペースを確保したり、健康を維持するために重要です。

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(1)植え替えのタイミング

多肉植物の植え替えのタイミングは、主に春や秋です。これは、多肉植物の成長が活発になる時期と重なるため、ストレスを最小限にしながら新たな土や鉢に慣れるのに最適な時期と言えます。また、植え替えの前には必ず水やりを控えておくことが重要です。水を吸収した多肉植物は葉が膨らんで傷つきやすくなり、また新たな土に慣れるのに時間がかかってしまうためです。そのため、植え替え前の水やりは1週間前から控えることをおすすめします。

(2)植え替え時の土の選び方と準備

 多肉植物を植え替える際の土選びは、育成を左右する大切なポイントです。多肉植物は、排水性が高く、水はけの良い土を好みます。市販の「多肉植物用土」や「サボテン用土」がおすすめです。これらは砂や軽石が混ざっているため、水はけがよく、根腐れを防げます。

準備としては、鉢底に石や軽石を敷き、その上に用意した土を入れると良いでしょう。これにより、余分な水分が排出しやすくなります。

 

(3)植え替えの手順

多肉植物の植え替えは、以下のような手順で行います。

  1. 用意するもの: 新しい鉢、新しい培養土、旧鉢から取り出した多肉植物

  2. 作業開始: まず、旧鉢から多肉植物を丁寧に取り出します。

  3. 根の調査: 取り出した多肉植物の根を確認し、病気や虫害がないかをチェックします。問題があれば、適切な処理を行います。

  4. 新鉢への植え付け: 新しい鉢に新しい培養土を入れ、その上に多肉植物を置きます。植物が安定するよう、周囲を培養土で固定します。

  5. 最終チェック: 最後に、植物がしっかりと新鉢に定着しているかを確認します。

これらの手順を踏むことにより、多肉植物の長期的な健康を保つことが可能になります。

 

7. 多肉植物の増やし方

多肉植物はその特性上、自宅で簡単に増やすことが可能です。以下に、その増やし方の代表的な3つをご紹介します。

(1)葉挿しの方法:多肉植物の葉一枚から新たな植物を育てる方法です。健康な葉を選んで抜き、培養土の上に置きます。その後は葉の土に触れている部分から根や芽が出てきます。

(2)挿し木の方法 :茎の一部を切り取り、それを培養土に挿すことで新たな植物を育てます。挿し木を土に挿し、数週間後には新しい根が出始めます。

(3)株分けの方法 :大きく育った多肉植物を分けて新たな株にする方法です。刃物を用いて慎重に分け、土に植えます。

以上の方法で、あなたも多肉植物の育て手としてスキルを磨いてみてください。

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(1)葉挿しの方法

多肉植物の増やし方として最も一般的なのは、"葉挿し"という方法です。まず、健康な葉を株から取ります。重要なポイントは、葉が根元からしっかりと取れていることです。取った葉を育てたい場所に置き、水やりは土が乾いたときのみ行います。すると、葉の根元から新芽が出て、新たな多肉植物が育つでしょう。ただし、すべての葉から新しい芽が出るわけではないので、何枚か試してみましょう。


(2)挿し木の方法

多肉植物を増やす方法の1つに挿し木があります。まずは挿し木を作る部分を選び、切り取ります。ここでは、健康そうな枝から葉を3枚残すくらいの長さで切ると良いでしょう。切り口を下にして植木鉢に挿します。挿し木が安定するように、周りを土で固めます。また、植え付け直後は直射日光を避け、風通しの良い場所に置いておくことが植物の成長に必要です。

 

(3)株分けの方法

多肉植物を増やす方法の一つに「株分け」があります。これは、主に成長が早く、多くの子株を作る種類の多肉植物に適しています。

まずは、母株から分かれている子株を見つけます。その子株がある程度成長したら、手で優しく引き抜いたり、必要であれば刃物を使って母株から切り離します。その際、あまり力を入れすぎないように注意しましょう。

切り離した子株を新しい鉢に植えます。こうすることで新しい多肉植物が誕生します。

以上が、株分けによる多肉植物の増やし方です。丁寧に行えば、あっという間に多肉植物が増えていきますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

8. 多肉植物の病害虫とその対策

 多肉植物は、病害虫からの被害を受けやすい一面があります。特にハダニやアブラムシは、多肉植物にしばしば見られる主要な病害虫です。

(1)ハダニとその対策:ハダニは、乾燥状態を好むため、冬季や暖房を使用する室内での発生に注意が必要です。予防策としては、湿度を適度に保つことや、定期的な葉の表面の拭き取り清掃が有効です。

(2)アブラムシとその対策:アブラムシは新芽を好むため、春先に特に発生しやすいです。見つけ次第に除去することや、天敵であるテントウムシを活用するのも有効な対策となります。

また、どの病害虫も早期発見が重要であるため、日頃から植物の様子をよく観察し、異変を見つけたらすぐに対策を講じることを心がけましょう。

以上の対策を踏まえて、美しく健康な多肉植物を育てていきましょう。

 

(1)ハダニとその対策

ハダニは多肉植物にとって最も厄介な病害虫の一つです。ハダニは、葉に小さな白い斑点や黄色い斑点を残し、重度の感染では全体が白くなったり、葉が萎れたりします。

対策としては、まずは早期発見が大切です。観察を怠らず、異変が見られたらすぐに対処しましょう。ハダニに効果的なダニ剤を用いることで、根絶を目指します。ダニ剤は市販されており、適切に使用することが重要です。

また、ハダニは乾燥を好むため、適度な湿度を保つことも予防策となります。急な気温の変動も避け、安定した環境を提供することが大切です。

 

(2)アブラムシとその対策

多肉植物の害虫としてよく見られるのがアブラムシです。アブラムシは植物の新芽や若い葉に集まり、栄養を吸い取ります。

アブラムシの対策には、まずは定期的な観察が重要です。植物の成長に必要な光や風通しを確保するため、定期的に葉先や裏側を確認しましょう。

アブラムシを発見した場合は、早急に対策を行うことが必要です。比較的小規模な場合は、水で洗い流すや毛布などで拭き取る方法が有効です。

一方、大規模な被害や頻繁に発生する場合は、市販の殺虫剤を使用することも一つの手段です。しかし、殺虫剤は適切な使用法と安全対策を必ず確認し、必要以上の使用は避けましょう。

 

(3)特に注意したい根腐れとその対策

多肉植物の栽培で最も注意しなければならないのが、根腐れです。これは、適切でない水やりにより多肉植物の根が腐る病気です。初心者の方は特に、水やりをたくさんするほど育つと思いがちですが、実は逆で、水やり過多は根腐れの原因となります。

根腐れの予防策としては、以下の3つを意識しましょう。

  1. 鉢底から水がしっかりと抜けること:使用する鉢は底に穴が開いていて、水はけが良いものを選びましょう。

  2. 水やりは土が乾いてから:多肉植物は乾燥に強い植物です。前回の水やりから土が完全に乾くまで次の水やりは控えましょう。

  3. 夏場の昼間の水やりは避ける:太陽の熱で土が高温になっている時に水をあげると、根が蒸れてしまいます。夏場の水やりは夕方にしましょう。

以上のことを心掛けることで、多肉植物は根腐れから守ることができます。

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9. 多肉植物のおしゃれな飾り方

多肉植物はその耐久性と様々な形状から、インテリアの一部としても楽しむことができます。特におすすめなのが「壁掛け」です。ホーローのバットを額縁に見立て、水ゴケで植え込み、凧糸で固定するだけで、まるで多肉植物が描かれた風景画のような雰囲気を作り出すことができます。また、多肉植物は色や形が多種多様であるため、同じ壁掛けでも自分だけのオリジナルを作り出すことが可能です。さらに、場所を選ばない強さを持つ多肉植物は、キッチンや書斎、洗面所など生活空間の様々な場所で飾ることができます。いろいろな配置を試しながら、自分だけの多肉植物インテリアを楽しんでみてください。

 
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(1)寄せ植えのアイデア

寄せ植えは、あらゆる多肉植物を一つの鉢で美しくデザインするアイデアです。初心者におすすめの方法は、まず中央に大きめの多肉植物を配置し、その周囲に小さな多肉植物を植えていくというものです。中央には「エケベリア」や「アガベ」などのドーム型の多肉植物が適しています。周囲には「セダム」や「グラプトペタルム」など、這い回るタイプのものが良いでしょう。大切なのは、同じ環境条件で育つ種類を選ぶことです。色や形状を変えてバリエーション豊かに配置すると、一つの鉢で様々な表情を楽しむことができます。

 

(2)部屋やバルコニーでの飾り方

多肉植物は部屋やバルコニーなど、限られたスペースでも美しく飾ることが可能です。そのコツは、植物の形状や色を活かした寄せ植えです。まず、大きさや葉の形が異なる種類を選び、それぞれが引き立つように配置します。次に、色のバランスも重視します。明るい色の植物と深みのある色の植物を組み合わせれば、一層引き立つでしょう。

また、素敵な見せ方として、壁に吊るすアイデアもおすすめです。「北欧風ハンギングプランター」などを活用し、多肉植物を吊るせば、部屋を一気にグリーン溢れる空間に変えることができます。

さらに、バルコニーであれば、100均などで手に入る木製の棚を利用し、多肉植物を段階的に配置することで、立体的なガーデンを演出することも可能です。

 

10. まとめと次に挑戦したい多肉植物

これまでに、多肉植物の基本的な知識やお手入れの方法、増やし方などを学んできました。初心者におすすめの種類から、様々な病害虫とその対策まで、これらの情報を活用すれば、きっとあなたも多肉植物の魅力にどっぷりとはまることでしょう。

さて、次に挑戦したい多肉植物としては、「パキフィツム属」がおすすめです。見た目の可愛らしさだけでなく、成長の過程も楽しめ、初心者から上級者まで満足できる種類です。ただし、冬の寒さには弱いため、注意が必要です。

これまで学んだ知識を元に、新たな多肉植物にチャレンジしてみてください。その魅力に引き立てられること間違いありません。

 

(1)まとめ

以上が、多肉植物を初めて育てる初心者の方に向けた基本的な情報と技術を総括したものです。まずは、多肉植物の特性を理解し、自分の生活環境に合った種類を選ぶことが重要です。そして適切なお手入れ方法、植え替えのタイミングと方法、増やし方、そして病害虫の対策について学びました。最後に、飾り方や次に挑戦したい多肉植物の紹介を通じて、多肉植物の楽しみ方を一緒に探りました。これらの情報を元に、あなたも多肉植物の美しさと癒しを日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

(2)次に挑戦したい多肉植物の紹介

初心者の皆さんが次に挑戦したい多肉植物として、以下の3種類をご紹介します。

1.「アガベ」:スタイリッシュな姿が魅力の多肉植物で、硬く真っ直ぐな葉が特徴です。特に初心者向けとして「チノチタ」や「ホリダ」がおすすめです。

2.「エケベリア」:バラの花びらのように時面に葉を広げる美しい多肉植物で、「七福神」や「花うらら」などが初心者には扱いやすい品種とされています。

3.「セダム」:グミのようなぷっくりとした葉をつける多肉植物で、初心者におすすめなのが「虹の玉」や「黄麗(オウレイ)」です。

これらの多肉植物は、それぞれ適した育て方を覚えながら楽しむことができます。ぜひ挑戦してみてください。

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