「多肉植物 棚」完全ガイド!屋外で育てるためのベストな配置と管理方法

本ガイドでは、多肉植物を屋外の棚で美しく育てるためのポイントを詳しく解説。日照量、風通し、視覚的バランスの管理方法等、初心者でも分かりやすい内容で学べます。

1. はじめに

多肉植物の魅力に取り憑かれ、手に入れたい品種は増えていく一方で、どう配置し、どう管理したらよいか頭を抱えている方へ。この記事では、限られたスペースでも多肉植物をたくさん育てられる「多肉植物棚」の作り方とその魅力、屋外での最適な配置や管理方法、さらにはおすすめの品種まで詳しく解説します。DIY初心者の方でも安心して取り組める内容となっています。どんな多肉植物でも適切なケアをすれば、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。ぜひ参考にして、自分だけの多肉植物の楽園を作り上げてください。

2. 多肉植物とは:簡単な特徴と魅力

多肉植物の魅力はその生存戦略と多種多様な見た目にあります。多肉植物は、乾燥に強い生物で、その特性から生存戦略とも言われています。水分を葉や茎に蓄積し、厳しい環境下でも生き抜く力があります。また、多肉植物は形や色が多種多様で、小さなものから大きなものまで幅広い種類が存在します。その可愛らしい見た目から、インテリアとしても(※)利用されることが多く、手軽に育てられるので初心者にもおすすめです。さらに、棚に配置することで、一つ一つの魅力を引き立てつつ、独特の景観を楽しむことができます。

※雑誌やインテリアショップなどで、「インテリア」として紹介されていることが多いですが、基本的には「日光」必要です。窓際なら大丈夫、とか、植物用のライトを当てれば大丈夫、とか、良く見ますが、ほとんどの多肉植物は外で、日光に当てないと徒長(伸びる)したり弱ってしまいますのでご注意ください。

(1)乾燥に強い生存戦略

多肉植物は、その名前が示す通り、水分を葉や茎に溜め込むことで乾燥環境に適応する驚くべき生存戦略を持っています。自然界では厳しい乾燥環境でも生き延びるため、この特性が発達しました。その結果、一般的な植物と比較して水やりの頻度を大幅に減らすことができ、ガーデニング初心者でも手間少なく育てることが可能です。

また、この乾燥に強い特性は棚での栽培にも適しています。特に屋外では風通しが良く、湿度を適切に保つことが難しい場合がありますが、多肉植物ならその点を心配する必要がありません。そのため、多肉植物は屋外での棚栽培に最適な植物の1つと言えるでしょう。

(2)可愛らしい見た目と多彩な種類

多肉植物の魅力の一つに、その可愛らしい見た目があります。多肉=ぷくぷく、していて可愛いですよね。丸っこい形状や、独特の色彩が視覚的に楽しませてくれます。例えば、エケベリアは円形に葉が広がり、ピンクや紫、濃緑など多彩な色が楽しめます。

また、多肉植物はその種類も非常に豊富で、同じ棚の中でも異なる形状や色の植物を配置することで、見ているだけでワクワクするような空間を作り出すことができます。

例えば、小さなベランダでも多肉植物棚をDIYすることで、限られたスペースでも、自分好みの多肉植物の世界を作り出すことが可能です。

3. 多肉植物を棚で育てるメリット

多肉植物を棚で育てると、いくつかのメリットがあります。

(1)限られたスペースでも多数の育成可能: 多肉植物は比較的小さいので、一つの棚に多数の植物を育てることができます。棚を利用すれば、狭いバルコニーやテラスでも、たくさんの種類の多肉植物を楽しむことが可能です。

(2)見やすく管理しやすい: 棚に並べることで、一目で全ての植物の状態を確認できます。水やりや日当たりの具体的な状況などを把握しやすくなり、手間を省けます。

(3)独特の景観を楽しめる: 多肉植物の棚は、その豊富な色彩と形状を活かした美しいディスプレイになります。棚ごとにテーマを設けるなど、自分だけのオリジナルの景観を作り上げられます。

多肉植物を棚で育てるメリット

(1)限られたスペースでも多数の育成可能

多肉植物は小さな鉢でも十分に育つことから、一つの棚に複数の植物を配置して育てることが可能です。この特性を活かすことで、限られたスペースでも多くの多肉植物を楽しむことができます。

たとえば、一段の棚に5つの小鉢を並べ、それを3段重ねることで、15種類の多肉植物を同時に育てることができます。さらに、棚の高さや幅を調整することで、育てる植物の種類や数を自由に変えることも可能です。

また、多肉植物の棚は見た目の美しさも重要な要素です。様々な形状や色彩の多肉植物を配置することで、自分だけのオリジナルな多肉植物棚を作ることができます。

(2)見やすく管理しやすい

多肉植物を棚で育てると、視覚的にも管理上もメリットがあります。棚ならではの見やすさは、植物の状態を一目で把握できるため、異変に気づきやすくなります。例えば、葉の色や形の変化、害虫の有無などが直感的にわかります。

また、棚の高さを調節することで、無理なく丁寧に管理することが可能です。地面に植物を置くと、特に底面のチェックや水やりに苦労しますが、棚ならそうした作業もスムーズに行えます。

(3)独特の景観を楽しめる

多肉植物の棚は、その成長過程を一目で確認できるだけでなく、美しい景観を創出するエレメントとしても機能します。多肉植物の特徴である独特な形状や色彩が集まることで、極めて個性的で美しい風景が現れます。

例えば、DIYで作成した棚に色とりどりの多肉植物を配置することで、まるで絵画のような風景を描き出すことが可能です。それぞれの多肉植物が持つ特性や風味を混在させることで、視覚的な楽しみを提供してくれます。

さらに、棚によって高低差をつけることで立体感を出すことも可能です。それぞれの植物が光を十分に浴び、健康的に育つためには適切な位置への配置が重要となります。それによって、視覚的な美しさだけでなく、植物たちの健やかな成長を促すことも可能となります。

4. 屋外での多肉植物棚の配置のポイント

多肉植物棚の配置は、美しい景観を楽しむだけでなく、植物の健康にも大きく影響します。まず「日照量」についてですが、多肉植物は日光を好む傾向があります。そのため、棚は日当たりの良い場所に配置することをお勧めします。次に「風通し」です。こちらも重要で、湿度を適度に保つことでカビや病害虫の発生を抑える効果があります。最後に「視覚的バランス」です。高さの違う多肉植物を組み合わせることで、見た目のバランスを整えます。色彩豊かな種類を選べば、視覚的にも楽しむことができます。

屋外での多肉植物棚

(1)日照量:光を適度に受けられる場所の選定

多肉植物は、適度な日照が成長に欠かせない要素です。屋外での棚の配置はこの日照量をしっかりと考慮に入れる必要があります。多肉植物は直射日光を好む種類が多い一方で、猛暑下での長時間の直射日光は葉焼けの原因となります。したがって、夏の午後の猛烈な日差しからは遮光ネットなどで適度に保護することが大切です。

また、棚の高さによっても日照時間は変わります。高い位置にある植物は低い位置にあるものよりも日照時間が長くなります。そのため、多肉植物の種類によっては棚の上部と下部で育てる種類を変えることも有効です。

(2)風通し:湿度や病害虫対策としての配置

多肉植物の棚を屋外に設置する際、風通しは重要な要素となります。なぜなら、多肉植物は水分が多すぎる状態(過湿)が苦手で、風通しを保つことで過湿にならない環境を維持することができます。具体的な対策としては、棚が風を通しやすい形状であること、また棚を配置する場所が風通しの良い場所であることが重要です。風の通り道に棚があると、風通しが良く、湿度が抑えられるため多肉植物の健康維持に役立ちます。

また、良好な風通しは病害虫対策にもつながります。湿度が高いと病害虫が発生しやすくなるため、適度な風通しで湿度を抑えることで予防につながります。

屋外でも風の通りがあまり良くない場所にしか設置場所を確保できないような場合には、屋外用の扇風機を設置すると安心です。

扇風機の活用

(3)視覚的バランス:高低や色彩を考えた配置

多肉植物の棚への配置は、ただ生育に適した場所に並べるだけではなく、視覚的なバランスも重要です。高低感を出すためには、棚の各段に適した高さの植物を選び、それを配置すれば、立体感のある見栄えになります。たとえば、低い位置には高さのある植物を、高い位置には這うように成長する植物を置くといった工夫が考えられます。

また色彩についても考慮すべき要素です。多肉植物は、種類により色や形が豊富にあるため、同じ色味のものをまとめたり、反対に色彩を散りばめるように配置することで、見ているだけで楽しい空間を作り出すことが可能です。

5. 多肉植物棚の管理方法

多肉植物棚の管理方法では、特に注意すべきは水やり、肥料の与え方、そして寒さ対策です。

(1)水やり:多肉植物は乾燥に強いため、過度な水やりは逆に根腐れを引き起こす可能性があります。水やりは土が完全に乾いた後、十分に水を与えることが基本。それであっても、湿度が高い日や雨天後は水やりを控えることも重要です。

(2)肥料:多肉植物は肥料をあまり必要としませんが、セダムなど種類によっては肥料を必要とし、またその他の種類でも成長期には少量の肥料を与えると良い成長を見せます。種類に合わせて適切に肥料を使用すると良いでしょう。(※肥料)

(3)寒さ対策:寒さに弱い種類もあるため、冬季は棚ごと室内に移動させるか、防寒対策を施すことが必要です。

これらの管理法を守りつつ、多肉植物棚を楽しんでみてください。

(1)水やり:適量と頻度の調整

多肉植物の水やりは、その生育状況や季節によって適量と頻度を調整することが大切です。特に、乾燥に強い多肉植物は、過度な水分が逆に生育を妨げる可能性があります。基本的には土がしっかり乾いたら水をあげるという心掛けを持つとよいでしょう。

また、季節による水やりの変動も重要です。成長期は頻度を多めに、逆に休眠期は少なめにすると良いです。成長期は1、2週に1~2回、休眠期では2週間〜1ヶ月に1回程度が目安となります。

基本的には乾燥には強いため、過度な湿気に気をつける必要があります。

(2)肥料:成長期に合わせた肥料の与え方

多肉植物の健康的な成長には、肥料が必要不可欠です。適切なタイミングと量で肥料管理を行うことが大切です。

植え付け時や植え替えの時に、土に緩効性肥料を混ぜて使うことがお手軽な方法です。追肥をする場合、成長期には緩効性肥料とは違い即効性のある液体肥料を使うことも1つの方法です。また、肥料ではないですが、液体の活力剤も多肉植物に元気がない時に使うのは良いでしょう。肥料でも足りない栄養素が活力剤には含まれています。

ただし、冬季は成長が停滞するため、肥料を与えることは控えましょう。また、与えすぎると根が傷む恐れもあるので注意が必要です。(※肥料)

※肥料を与えると成長する一方で、肥料が抜けるまでは紅葉しない、しにくい、というのが一般的です。秋から冬、春にかけてピンク色に紅葉する可愛い多肉植物を愛でるためにはその点にご注意ください。紅葉するもの、しないもの、ピンクっぽくなるもの、赤っぽいものなど品種によって様々ですのでその点はご了承ください。

(3)寒さ対策:冬場の保護方法

冬季の多肉植物の管理は、寒さ対策が重要となります。多肉植物は、一般的に耐寒性が低く、特に厳しい冬の寒さは植物にダメージを与えてしまいます。

対策としては、まず棚自体を壁面近くに設置することで風を遮ることができます。さらに、保温材を使用して棚の周りを覆うことで寒冷ダメージを軽減できます。100均等で手に入る保温材でも効果は見込めます。

また、非常に寒い地域では、小型のヒーターを使用する方法もありますが、火災のリスクもあるため、こちらは慎重に選択しましょう。

このように環境を工夫することで、多肉植物は厳しい冬を乗り越えることができます。

6. 屋外向け多肉植物棚のおすすめ品種

屋外で育てる多肉植物におすすめな品種は、耐寒性に優れたもの、日当たりによって色が変わるもの、成長が早いものの3つを取り上げます。

(1)耐寒性に優れた品種:「セダム」や「エケベリア」などがあります。これらは冬場の寒さにも強く、厳しい環境でも美しい姿を保ちます。

(2)日当たりで色が変わる品種:「エケベリア」や「グラプトペタルム」などが該当します。これらの品種は、日光量により色が変化し、四季折々の表情を楽しむことができます。

(3)成長が早い品種:「クラッスラ」や「セダム」などがおすすめです。これらは成長が早く、すぐに盛りだくさんな棚を作ることが可能です。

屋外向け多肉植物棚のおすすめ品種

(1)耐寒性に優れた品種

耐寒性に優れ、冬の屋外でも丈夫に育つ多肉植物の品種としては、「セダム」や「エケベリア」などが挙げられます。

  • 「セダム(Sedum)」 セダムは全体的に耐寒性が高く、一部の種類では氷点下20度まで耐えられるとされています。また、葉の色が変わる種類もあり、四季折々の表情を楽しむことができます。

  • 「エケベリア(Echeveria)」 エケベリアは一部の種類が寒さに比較的強く、冬でも屋外で育てることが可能です。ただし、雪や霜からは保護が必要です。

これらの品種は、屋外で育てる際には雨や雪から守るため、棚の屋根部分を透明のプラスチックシートなどで覆うと良いでしょう。また、多肉植物が水を吸収しやすいように、土は水はけの良いものを選びましょう。

(2)日当たりで色が変わる品種

多肉植物の中には、日光の当たり具合によって色が変化する魅力的な品種があります。これらは元々砂漠など厳しい環境で育つため、多少の強い日差しでも耐えることができ、その分色の変化を楽しむことができます。

たとえば、エケベリア系は、日差しが強いと紅葉する性質があり、日当たりの良い場所に置くと鮮やかな色彩が楽しめます。また、光の加減によって色味が変わるため、四季折々の風景を多肉植物棚で表現することも可能です。

しかし、一部の多肉植物は強い日差しには弱いものもありますので、風通しを良くし、日差しを適度に調節できる棚作りが必要です。

(3)成長が早い品種

多肉植物の中には、成長が早い品種も存在します。早く見た目の変化を楽しみたい方におすすめなのが、セダムやエケベリア、クラッスラなどの品種です。

特にセダムのゴールデンカーペット(黄金細葉万年草)は、穂先から新芽を出し、すぐに増えていきます。このため、短期間で棚を一杯にすることが可能で、初心者でも手軽に多肉植物の棚づくりを楽しむことができます。

一方、エケベリアは大型化しやすく、色彩豊かな葉が魅力的です。初夏から秋にかけては花を咲かせ、見た目の変化を楽しむことができます。

これらの品種は日光を好むため、屋外の棚で育てるのに適しています。適切な日照と水分管理を行えば、素早く成長し、棚全体を美しく彩ります。

7. まとめ

本稿では、多肉植物を棚で屋外に設置し、美しく育てるためのポイントを解説してきました。まずは多肉植物の特性と魅力から学び、その後、棚での育成のメリットや、配置のポイント、管理方法について掘り下げてきました。屋外での育成に適した品種の紹介も行いました。

重要なのは、日照量、風通し、そして視覚的バランスの管理です。多肉植物は乾燥に強い生物ですが、それでも一定のケアが求められます。水やりや肥料の適切な管理、冬季の保護対策などを勉強しましょう。これらの知識をもとに、自身だけの多肉植物の棚を作り上げる楽しみもあります。

執筆者: tawawalife
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