【多肉植物が伸びすぎたら】環境改善とカット方法で理想の形に!

【多肉植物が伸びすぎたら】環境改善とカット方法で理想の形に!

多肉植物が伸びすぎる原因とその対処法について詳しく解説します。適切な日照、水分、栄養の管理が欠如することが問題の根本となりますが、それらを改善し、適切な切り戻しを行うことで理想的な形を再現可能です。また、新たな多肉植物ライフを楽しむための切り戻し後の活用方法もご紹介します。


1. はじめに

多肉植物は、その丈夫さと美しい見た目から、多くの方々に愛されています。しかし、「多肉植物が伸びすぎてしまったらどうしたらいいの?」という問題に直面されたことはありませんか?元々は乾燥地帯で生息している多肉植物は、適切な栽培環境が整っていないと成長が早くなりすぎて、理想的な形を保つことが難しくなります。その原因や対処法、そして伸びすぎた多肉植物でも楽しめる方法など、これからご紹介していきます。一緒に多肉植物の世界をより深く楽しみましょう。

伸びたエケベリア

2. 多肉植物が伸びすぎる原因とは?

多肉植物が伸びすぎる原因は主に3つあります。まず最初に挙げるのは「適切な日照が得られていない」ことです。多肉植物は日陰で育つと、光を求めて伸びることから「徒長」と呼ばれる状態になります。次に挙げるのは「栄養過多や水分過多」です。これは育て方が過保護になりすぎると発生します。植物にとって必要以上の栄養や水分は逆に成長を阻害する要因となります。最後に、冬季の管理不足も伸びすぎる一因です。多肉植物は冬季に休眠期を迎え、その間は生育が停止します。しかし適切な管理がされないと、生育を続けようとして伸びすぎることがあります。これらの注意点を押さえて、健康な多肉植物の育成に努めましょう。

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(1) 適切な日照が得られていない

多肉植物が伸びすぎる主な原因のひとつは、適切な日照が得られていないことです。多肉植物は日照を通じて光合成を行い、生命活動に必要な栄養を作り出します。日照が不足すると、日光に当たろうと茎を伸ばす傾向があります。しかしこれが逆効果となり、日光不足のまま茎だけが細く伸びてしまい、葉の間隔が空きすぎてしまう「徒長」の状態になります。適切な管理としては、風通しが良く、一日当たり最低でも5時間以上の直射日光が当たる環境を提供することが望ましいとされています。

日光不足により徒長した 'ペリドット'

(2) 栄養過多や水分過多

多肉植物は乾燥する環境で育つ生物です。そのため、水分を過剰に与えると茎が細く伸びすぎてしまいます。成育期には1、2週間に1回程度、緩慢期には2〜3週間に1回、休眠期には1カ月に1回もしくは断水するくらいが理想的です。また、同様に栄養についても気をつける必要があります。多肉植物はそもそも貧弱な土地でも育つことができるため、栄養を過剰に与えると成長スピードが早まり、結果として茎が伸びすぎてしまうのです。肥料を与える際は、適切な量を守り、成育期に与えることが重要です。

2苗ともエケベリア 'フェロモン'
左の苗は肥料がたっぷり入っており、葉が伸びている

(3) 冬季の管理不足

多肉植物は冬季にも適切な管理が求められます。特に、伸びすぎる原因として「冬季の管理不足」が挙げられます。冬季は日光が不足しがちな季節で、これが原因で多肉植物が伸びすぎることがあります。

多肉植物は基本的に日光を好みますが、冬季は日照時間が短くなるため、光合成を行うための光源が不足します。その結果、光を求めて植物は伸びてしまうのです。

また、冬季は気温も下がるため、多肉植物の成長が停滞しやすくなります。そのため、水やりの頻度も減らす必要があります。水分を過剰に与えると根腐れの原因になるため、注意が必要です。

対策として、日光が十分に当たる場所に置く、水やりを控えめにするなど、季節に応じた適切な管理が求められます。


3. 伸びすぎた多肉植物の対処法

伸びすぎた多肉植物の対処法には、主に「環境改善」と「切り戻し」の2つが挙げられます。

(1) 環境改善 日照不足や水分過多などの条件が原因で伸びすぎる場合、まずはその状況を改善しましょう。適切な日照時間と水やりの調整が必要です。

(2) 切り戻し 伸びすぎてしまった場合は、適切な位置で切り戻し、再生させる方法が有効です。カットした部分から新しい芽が出てきます。

次の章では、「切り戻し」の具体的な手順と注意点を詳細に解説していきます。

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(1) 環境改善

多肉植物が伸びすぎてしまう原因は、以下の三つです。

1.日照不足 2.水分過多 3.栄養過多

まず、「日照不足」についてです。多肉植物は光合成を行い生育するために、十分な日光が必要です。日光が不足すると、茎を伸ばしてでも日光に届こうとします。そのため、風通しの良い明るい場所で育てることが重要となります。

同じく、「水分過多」も伸びすぎの原因になります。多肉植物はもともと乾燥した環境で育つ植物であるため、水やりが多すぎると茎だけが伸びてしまいます。水やりは週に1回程度を心掛け、1回の水やりでたっぷり水を与える方が良いとされます。

最後に、「栄養過多」も注意が必要です。多肉植物は過酷な環境でも育つ生命力を持つため、栄養が過剰に与えられると自然な成長スピードを上回って茎を伸ばすことになります。肥料などは適切な量で与えましょう。

以上の環境改善により、多肉植物が伸びすぎることを防げます。


(2) 切り戻しと再生方法

伸びすぎた多肉植物を整えるための切り戻しと再生方法は次の通りです。まず、伸びた多肉植物の下葉を3~4枚残した位置でカットします。その際、下葉が枯れていないことを確認しましょう。

切り戻した後の多肉植物は、そのまま土に挿すか、2日ほど乾燥させた後、乾燥した土に挿して管理してます。また、切り戻した部分から新たな芽が出ることで、均等な形状の多肉植物に仕立て上げることが可能になります。

余った葉や切り口部分は、挿し芽や葉挿しとして再利用できます。これにより無駄なく多肉植物を増やすことができます。

これらの方法により、伸びすぎた多肉植物も美しく再生させることができます。

茎が伸びている部分でカット
カット後
植え付け完了。取り外した葉は葉挿しに。


4. 伸びすぎた多肉植物の切り戻し手順とポイント

伸びすぎた多肉植物を美しく再生させるための切り戻し手順とポイントを説明します。

(1) 切り戻す位置の選び方 :まずは、伸びてしまった部分をどこで切り戻すか判断する必要があります。一般的には、伸びてしまった茎の中ほどをカットします。可能な限り病気や黄化していない、健康な部分を選ぶことが重要です。

(2) 切り戻した後の多肉植物の管理方法 :切り戻した後は、切り口を1~2日乾燥させてから水や土に触れるようにします。これにより、切り口が腐るのを防ぎ、新しい根を出しやすくなります。(最近では切り戻した直後に土に挿す育成法も多くの方が実施しています。)

(3) 切り戻しによって増やす方法 :切り戻した部分は捨てずに、水や土に触れるように根を出させて再生させます。これにより、1つの多肉植物から新しい苗を増やすことができます。

最終的には、伸びてしまった多肉植物も適切な手入れにより、美しく再生可能です。どういった状況でも諦めず、適切なケアを行うことが重要です。

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(1) 切り戻す位置の選び方

伸びすぎた多肉植物の切り戻しでは、切り戻す位置の選び方が重要です。まず、切るべき場所を確認しましょう。根元から伸びた茎の部分、葉と葉の間、茎の先端部分などが切り戻しのポイントになります。

具体的には、茎の中心部に新芽が出ている場合、その上部を切り落とします。なお、茎が細くなってしまった部分は切り取ると良いでしょう。その際、切り口が植物の中心になるように注意しましょう。また、新芽が出ていない場合でも、茎が伸びすぎていると感じたら適宜切り戻してください。

このような切り戻しを行うことで、多肉植物はバランスの良い形状を保つことができます。また、植物自体の生育も活発化します。


(2) 切り戻した後の多肉植物の管理方法

切り戻した多肉植物は適切な管理で再び美しく育てることができます。

【1】可能であれば、切り戻した多肉植物は、まず乾燥させます。切断面が乾いたら、乾燥した土に挿しましょう。また、根が出るまでそのまま置いておくことも可能です。(切り戻し直後に土に挿すことが必ずしも悪いということはありません。時間がない場合などはそのまま土に挿しても大丈夫です。)

【2】葉挿しに挑戦する場合、取り除いた葉を乾燥した土に置きます。先端部分を少し土に挿すと良いでしょう。

【3】挿し木や葉挿し後は、適切な日光と水分を与えて育てていきます。バランス良く育つよう、また伸びすぎないよう注意しましょう。

以上のような手順で、切り戻した多肉植物を再び健康に育てることが可能です。挿し木や葉挿しで増やす楽しみ方も試してみてください。


(3) 切り戻しによって増やす方法

切り戻しだけでなく、その後の管理も重要です。切り戻した部分は、まず乾燥させておき、傷口を保護しましょう。その後、水やりを控えた状態で半陰で育て、徐々に日光に慣らして行きます。新たな根が出てきたら水やりを再開します。

切り戻した部分は再利用できます。それは「挿し木」と呼ばれ、新たな植物として育つ可能性があるのです。挿し木は、まず乾かしてから土に挿し、植え付けた直後〜数日後、水やりを開始しましょう。

伸びすぎた多肉植物も適切な対処をすれば、美しく健康な植物に戻すことが可能です。また、それを増やすチャンスにも変えられますので、慌てず適切なケアを心掛けてください。


5. 切り戻し後の楽しみ方

切り戻し後の多肉植物の新芽は新たなアレンジの素材として活用できます。特に、繊細な多肉植物が集まる寄せ植えは、一つの鉢の中にさまざまな形と色の美しさが集結し、見る人の目を引きます。手間をかけて育てた多肉植物を自分だけの一つとする寄せ植えは、育てる楽しさを一層高めてくれるでしょう。

また、切り戻した多肉植物を用いてミニボトル飾りに挑戦するのも一つの方法です。小さなボトルの中に多肉植物の世界を表現することで、デスクやリビングのインテリアとしても楽しむことができます。創作活動としても楽しむことができ、多肉植物との新たな関わり方を体験することができます。(ただし、室内で多肉植物を育てる場合は徒長の原因となります。)

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(1) 寄せ植えの魅力

多肉植物が伸びすぎてしまった時、その対処法として切り戻しを行うことがあります。その際、切り戻した多肉植物を新たな鉢に挿し芽として植えることで、新しい寄せ植えの一部とすることができます。

寄せ植えの魅力は、一つの鉢の中に様々な種類の多肉植物を組み合わせることから生まれます。それぞれの植物が持つ形状や色合いを組み合わせることで、見ているだけで楽しい美しい風景を作り出すことができます。

また、一つひとつの植物が成長し変化していく過程も、その魅力の一つです。異なる種類の植物が共生し、それぞれが持っている生命力を最大限に引き出すような寄せ植えは、育てる側にとって大きな喜びをもたらします。

ただし、寄せ植えにする際は各植物の生育環境や水分の要求量を考慮することが必要です。適切な管理を心がけていただきますと、さらなる楽しみが広がります。

可愛い韓国鉢に寄せ植え


(2) ミニボトル飾りへの挑戦

ミニボトル飾りは、切り戻した多肉植物を再利用して作る素敵なデコレーションです。手軽に始められて、インテリアとしても楽しむことができます。まずは、清潔なミニボトルを用意します。ボトルの中には、まず底石を入れて排水性を確保します。その上に水はけの良い土を詰めます。最後に、切り戻した多肉植物の小さな部分を慎重に植えつけます。

水やりは乾燥を感じたら行います。場所は直射日光が当たらない明るい場所に置きましょう。ミニボトルの多肉植物は、伸びすぎずコンパクトに育つ傾向があります。

こうしたミニボトル飾りは、自分だけの楽しみだけでなく、ギフトとしても喜ばれます。一つ一つがオリジナルの小さな世界を作ることができるのが魅力的です。


6. まとめ

多肉植物が伸びすぎる根本的な原因は「適切な環境が得られていない」ことです。特に日照不足、栄養過多や水分過多、冬季の管理不足が重要な要素となります。この問題は環境改善により防ぐことが可能で、もし伸びてしまった場合でも適切な切り戻しを行うことで理想的な形に戻すことができます。

また、この切り戻しは増やす方法としても利用でき、新たな多肉植物の楽しみ方として寄せ植えやミニボトル飾りに挑戦するきっかけともなりえます。恐れずに試してみることで多肉植物ライフがさらに楽しくなることでしょう。

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